読了

随分と時間がかかってしまった。両方とも金曜日には読了
実は今月より電車通勤に切り替えている。2ndカーのワゴンRは原因不明のエンジン不良により手放すこととなった事、並びに会社より『マイカー通勤している者にはペナルティ』などと通達された事が起因している。電車通勤で不具合を感じるのは朝起床時間が40分以上も早くなってしまった事だが、それなりに良い点もあった

木曜日の帰りの満員電車内、俺のすぐ横には竹刀と防具入れを携えた、スラリとした眼鏡っコの女子高生が乗ってきた
未だにかのような品性を感じさせる少女がいるのかと思うほど、えらく可愛い。そのうえ知性と清潔感を感じさせるその少女(黒髪ポニーテールであるが芸能人的に誰似だか思いつかん)はおもむろにバッグから本を出し、俺と二人並んで読書を始める形となった
そのうち少女は剣士としての性分なのか、俺の読んでいる壬生義子伝が気になるようでチラチラと横目で見ているのが分かったのだが
ならばと思い俺も彼女の読んでいる本を見返して愕然とした
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4072459607/250-0115670-3509071

ああ。
しかしレビューワーは全員その手の人なんだろうな。笑い


それはともかく、壬生義子伝は良かった。勧めてくれた@暫定退避の空白さん、ありがとう。しかし
しかし、読了後のこの違和感は何だ?上巻最後で斉藤一が出てきたのは圧巻だった。貫一郎の娘が涙の祝言を挙げる場面や、貫一郎が妻子を思いながら果てる場面、千秋が嘉一郎と別れる場面等々、確かに目頭は熱くなった
だが靴の中に小石が入ったようなこの違和感──むしろ不快感は何だ
作者の『義』に対する定義に疑問を感じる。武士道なんて糞食らえだと言う姿勢には賛同できる部分も多々あるが、そこに『美しさ』『儚さ』『誠実さ』が無い
それでも新撰組の衰退を描ききった部分は賞賛する。でも永倉新八を出して欲しかったよう